わんず日記。

ペキニーズとチベタンスパニエルのいろいろ 諸般の事情によりコールネームは明かしていません

病理検査結果結果&抜糸しました

逆光だとプチライオンの顔が潰れる(笑)。

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退院した25日はさすがにしょんぼりしていましたが、
翌日から少しづついつもの様子に戻り始めたなと思っていたけれど
火曜日あたりから少しづつ下降線。元気もあまり無し。
おトイレがとても近くてお腹もゆるめ。
退院時に処方されたフロリネフは1日1回1/2錠(0.05mg)なので
フロリネフの量が足りないんじゃないかな〜と思っていました。

そして今日(12月1日)退院後の経過観察の再診。
血液検査の結果カリウム値が5.5と高めだったので
フロリネフを1日1錠(0.1mg)に増やしましょうということに。
やっぱりね〜と思いました。

 

そして摘出した副腎腫瘍の病理検査の結果ですが

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良性でした!ホッとしました。

 

抜糸はまだ来週だと思っていたのですが、採血のために預けて
その後で「抜糸しておきました」と言われてこれまたびっくり。
避妊や去勢手術より早いような…術後9日目での抜糸でした。

ということで跡が消える前に術創の写真を撮っておいたので
見たい方は続きからどうぞ。

 

 

 

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副腎腫瘍摘出 入院〜手術〜退院

※長めで少々読みづらいと思いますがご勘弁を

 

11月17日の東京農工大学動物医療センターでの検査で副腎腫瘍と診断された下の犬。
早めに手術した方がいいらしく、翌18日に22日に手術が出来るので
前日の21日に入院してくださいと電話が掛かって来てびっくり。
そんなに早い日程なら急いだ方がいいんだろうなぁと思い承諾しました。

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21日、農工大に連れて行く前の下の犬。普通に寝てる。

 

21日の13時半に農工大に連れて行き入院させました。
タオルやふわふわの敷物といつも食べさせているフードを持参。
担当の先生と話が出来たので手術予定時間を聞くと順調なら1時間半で
麻酔時間は2時間だろうとの事。

先日実施したホルモン検査の結果、皮質腫瘍の可能性もあるので
皮質腫瘍の場合と髄質腫瘍の場合のどちらでも対応できるようにするとのお話。

22日10時前にこれから麻酔をしますと連絡があったので、じいさまに
まだ連れて行かないでよとお願いしながら落ち着かない時間を過ごすも
12時半前に手術が終わって麻酔から覚醒したと連絡が入りました。
腫瘍も他の臓器に浸潤しておらず副腎皮内に留まっていたので悪性だとしても
転移はしていないだろうとの事。面会の許可が出たので16時過ぎに面会に。

酸素室というか集中入院室に居た下の犬。
まだしんどそうではありましたが思ったよりはしっかりしていました。
右の副腎は左の副腎より深い場所にあるので、お腹の真ん中と右側の肋骨に沿って
L字型に切開したので痛みが強いらしくフェンニタルという痛み止めを
持続点滴で投与してくれていたのもあるけど痛そうな顔はしておらず一安心。

23日は大学付属施設のため休みで面会できず、
24日は運悪くプチライオンの預け先が見つからず面会断念。
(プチライオンは分離不安なので30分を越える1人での留守番は無理なのです)


25日朝、面会のアポを取る為に電話したら検査結果次第では今日退院です、と
言われてびっくり。入院は最低3日だけど恐らく5日になると言われていたから
翌週になるかと思っていたので尚更びっくり。
16時に病院に行くと、担当の先生が
「病院に飽きちゃったみたいなんでお返ししますね」と仰るので笑ってしまった。

右副腎を摘出した後、左副腎がまだ働いておらず現在はアジソン病と
同じ状態で血中カリウム値が少し高いからしばらくフロリネフの服用が必要。
恐らく1ヶ月位すれば左副腎がホルモンを出すようになる可能性も
あるので一生フロリネフを飲み続ける必要は無いのではないかと言うことでした。

1週間後に術創の包帯巻き直しとホルモン検査のため再診の予約をして、無事退院!
最初の検査から約1週間で手術して退院ってすごいスピード!

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お腹は腹巻き状態なのでカラーは必要ありません。

副腎腫瘍について

東京農工大学動物医療センターでうちより前に手術予約していた犬友さんのコを
あっさり飛び越えて文字通り飛び込み手術になりました。

 

前の記事と重複する事もあると思いますが再度覚書として。

副腎腫瘍は2種類あり皮質腫瘍だとクッシング症候群と同様の症状が出て
見つかる場合が多く副腎腫瘍の中では8割、髄質腫瘍は疲れやすいとか失神の発作
が出て見つかるケースもあるが症状が出ないことが多く副腎腫瘍の中では2割。
下の犬はクッシングの症状(多飲や脱毛)はまったく出ていない事から
髄質腫瘍の可能性が高いと言われました。

人間の場合副腎は腎臓のすぐ上ですが犬は少し離れた場所にあり右の副腎は
左の副腎より深い場所で、副腎そのものが後大動脈に近い場所にあるので
手術の難易度が上がります(出血のリスクが高い)。

そして副腎はホルモンをつくる臓器なので皮質はコルチゾールなどのステロイド
ホルモン、髄質はアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを作っています。
その副腎を切除する手術なので術中の刺激でアドレナリンの過放出が起これば
血圧の上昇を招き術中管理にとても気を使う手術なので、手術に関する
死亡率は10%、いろいろな手術の中では死亡率の高い方に入るそうです。

先に書いたように副腎は比較的深いところにあるため放射線治療は効果が薄く
(他臓器へのダメージが大きいため)、抗癌剤治療もコストの面で現実的では無いので
うちの下の犬の腫瘍の状態だと外科的に切除出来る範囲なので、後々の
QOLを考えた場合リスクはあるが切除をお勧めするとの事でした。

無治療の場合腫瘍は大きくなるので後大動脈が圧迫されることによる多臓器不全、
腫瘍そのものが破裂して腹腔内出血が起こる可能性があるということです。

術後、残っている副腎がきちんとホルモンを作ってくれればいいのですが
作ってくれない場合はホルモン補充が一生必要です。
そして血圧の安定やホルモン値の測定をするので入院期間が長めです。
最短で3日と言われたけどたぶんそれ以上になると思います。

 

このブログ、酸素発生器で検索して来られる方が多いので
副腎腫瘍についてもそういう方がいらっしゃるかもしれないと思い
記事にしておきました。乱文ですいません。

東京農工大学動物医療センター

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先日の定期検診で腫瘍が見つかった下の犬。
腫瘍の場所がエコーでは確実にわからないと言われ
CT撮影の為に東京農工大学動物医療センターを受診してきました。

朝9時の予約でCT撮影と先生からの説明が終わったのは17時半近く。

診断名は原発性副腎腫瘍(右)でした。
いまの大きさは2.48cmで難易度は高いが切除出来るということで、
手術をお願いしてきました。
出来るだけ早い方がいいと先生が仰ったので日程を調整してもらっています。

 

原発性副腎腫瘍について(先生からの説明をざっくり書いておきます)

  • 犬の腫瘍の中で珍しいものではないが手術出来る段階で見つかるのは稀。
  • 年間手術例は10例あるかないか。
  • 副腎腫瘍は2種類あり皮質腫瘍の場合はクッシング症候群のような症状が
    出て見つかるケースが多い。
    髄質腫瘍の場合は血圧変動によって失神したりする症状がでる。
    下の犬はまったく症状が出ていない段階で発見。
  • 右の副腎は深い所にあるので放射線が届きにくい場所、副腎腫瘍に適応される
    抗癌剤もあるがコストの面では外科治療。副腎腫瘍は転移しにくい。
  • 動脈に近いので手術難易度は高い。手術の死亡率は10%(結構高い)。
  • 副腎切除後、副腎不全となった場合アジソン病の投薬が必要。
  • 切除しない場合腫瘍は大きくなるので他臓器や血管への影響が出る。
    副腎が破裂した場合腹腔内出血で死亡する事が多い。

 

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じいさまはちょこちょこ具合悪くなっていたけど、
下の犬は皮膚とたまの咳くらいで病気らしい病気はしたことがなかったので
「来る時は大きいのがドカンと来るよね」と薄々思っていたのですが
まったくその通りになってしまいました。

うちの子にして1年

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某ショップで売れ残っておりショップ側は気づいていなかったけれど、
明らかに後脚の長さが違っていたプチライオン。
パピーミルの温床になるから動物愛護派の方はショップで命を買うなと
言うのもよくわかっているが既にここにある命も売れ残ったら
いわゆる引取屋で飼い殺しにされてしまうのも目に見えているので
そうならない前にうちの子にしました。

それが2015年11月3日
正直かわいい顔はしていなかったけれど、そこそこいい顔になりました。

まだやんちゃくれで落ち着いてくれませんがじいさまも落ち着くまで
結構やんちゃだった気がするので男の子だからもう少し時間掛かるかな〜。

たまに下の犬に八つ当たりするのでわたしが仲裁に入りますがなかなか……。
気長にストレスマネジメント致しましょう。